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【続報】デンマーク・カバード・ボンド・ファンド

 

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デンマーク・カバード・ファンド

組み入れ銘柄の変化

以前デンマークの住宅ローンの繰り上げ返済が増えているというニュースとともにデンマーク・カバード・ボンドの繰り上げ償還リスクについて触れました。

その後ファンドの中身に変化がありましたのでシェアしたいと思います。

下記をご覧ください。

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https://www.nam.co.jp/report/monthly/m121820-190712.pdf

前回からの変化に気付きましたでしょうか?

2.5%クーポンのものがなくなって1.5%クーポンのものが組み入れられました。

繰り上げ返済に伴う債券の額面による早期償還の可能性はクーポンが高いほど高くなります。
そのため高クーポン債を売却して、早期償還のリスクが低い低クーポン債を組み入れるという動きをしています。

これは合理的な投資行動できちんと運用管理されていることが分かります。

一方で気になる点もあります。

将来のリスクについて

同じ発行体(銘柄)で同じ償還日のクーポンの違う債券が組み入れられていることです。

これは現時点なら1.5%のクーポンで債券を発行できることを意味しています。
つまり2%の債券はいつ繰り上げ償還になってもおかしくないということです。

直近行われた銘柄入れ替えは1銘柄だけでしたので機動的に出来ましたが、現在のポートフォリオには4銘柄の2%クーポン債があります。

一度に全部繰り上げ償還になることは考えにくいですが、仮に少しずつでも繰り上げ償還されれば今より低いクーポンの債券に入れ替わっていくことになります。

そうなると債券から得られるリターンはどんどん低くなっていきます。

もちろんデンマークの金利が下がれば為替ヘッジによるプレミアムも増えます。

今回の入れ替えは組み入れ比率にして11%程度だったことから全体に与えるインパクトは限定的でプレミアムの上昇でほぼ帳消しくらいになっています。

しかし2%クーポンの債券は全体の8割程度もあります。
これがすべて1.5%クーポンに入れ替わると全体に与えるインパクトは0.4%にもなります。

果たしてヘッジプレミアムで相殺可能でしょうか?

おそらく難しいと思います。

当該ファンドの出口の考察

直近のヘッジプレミアム込みの利回りは2.24%となっており、信託報酬が約0.9%になっています。差し引きのリターンは1.34%です。

仮にここから0.4%下押しされると0.94%まで低下します。

円の安定運用としては十分なレベルなのかもしれませんが、金利が上昇するとヘッジプレミアムは減っていき、債券価格は下落します。

そうなるとほぼ浮上することは不可能な仕組みですので出口は意識しておく必要がありそうです。

目安として上位の組み入れ銘柄を意識したいところですが、1カ月遅れしか分かりません。
しかし、上記の試算だと次の低クーポンへの入れ替えまでは投資としてワークしているはずなので組み入れ銘柄に2%クーポンがなくなってきたらこのファンドは売却するというくらいの目安をもっておくといいのではないでしょうか?

まとめ

結論としてはどんなにいいファンドでもずっと上昇し続けるものはありません。

こうなったら売却しようというのを決めておかないとマーケットの変化に対応できなくなってしまいます。

上昇中は売却しにくいですが、下がり始めてからでは遅いというのが投資信託のあるあるだと思います。

ぜひ出口を意識した投資を心掛けてほしいと思います。

おまけ

よく全世界の株式に投資しておけば大丈夫という話を聞きます。

積み立て投資をするなら個人的にも全世界の株式に包括的に投資できるものを選ぶべきだと思います。

しかし、これが何を意味しているのかは知っておく必要があります。

これは世界のGDPの総和が拡大していくことにBETしていることを意味します。

とすると、世界のGDPの総和がマイナス成長予測が出たら売却するというような出口戦略になると思います。

いつも何かのシナリオの上に投資行動を取っていると思いますので、こうなったら売却するということは意識しておくとよいと思います。