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【IFA選び】ファイナンシャルスタンダード株式会社

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ファイナンシャルスタンダード株式会社

8カ月で100億円のラップ口座契約

IFAのファイナンシャルスタンダードが8カ月で100億円のラップ口座の契約を積み上げたというニュースです。

正直驚くべき数字だと思います。

同社の求人案内の数字によると従業員数17名とあります。営業はせいぜい3分の1程度だと思うので5~6人の営業で達成したことになります。

同社はセミナーやメディアへの露出など積極的に宣伝活動をし、社内で投資アイデアを練る担当を置くなど独自の努力を重ねた結果だと思います。

マーケティングのセンスには脱帽です。

またラップに関わらず総預かり資産は450億円に達するそうです。

楽天証券のIFA口座の残高は3,500億円程度のはずなので15%近くはファイナンシャルスタンダードの預かりということになります。

そして口座数は2,450というこれまた驚くべき数字です。

 

では果たして従業員17名でファイナンシャルスタンダードが掲げる「ゴールベースアプローチ」というお客様それぞれのゴールを設定し、その実現に向けたポートフォリオ提案が出来ているのでしょうか?

2,450口座ですよ・・・絶対無理ですよね・・・だからこそ5種類のラップ運用にみんな寄せていくことになるのでしょう。

ウェルスナビなどのアンケートで安定型とか積極型とか当てはめていくのと同じだと思います。

これはこれで立派なアプローチなので顧客がOKならそれでいいと思います。

気になるのは「F-STLLE」の中身です。

実際の運用について

正直言ってパフォーマンスに関してまったく情報がないので分かりません。
あるのは下記のチャートくらいです。

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記事の中から引用(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000014722.html

このチャートを見ると該当期間のパフォーマンスはTOPIXを上回っていて良好に見えます。 

しかし、よくよく見ると「安定型」と「標準型」のチャートしかありません。
この2つはおそらく5つのリスクのうちの「1番低い」のと「真ん中」のものだと思います。

TOPIXと比較するべきなのは「最もリスクが高い」ものにすべきです。
名前は「積極型」とか「株式型」とかですかね・・

それがTOPIXを上回っていれば一般的に言って合格と言えます。
可能であればそれを開示して頂けると個人投資家にとって適正な判断材料になっていいと思います。

金融の専門家であるファイナンシャルスタンダード自身は上記がフェアな比較チャートになっているという認識なんでしょうか?

だとすると、とても真摯に個人投資家の長期投資をサポートしてくれるとはどうしても思えないのですが・・・

ファイナンシャルスタンダードの顧客は100億円分保有しているということなので、保有者は一度検証してみることをオススメします。

 

おまけ

ちなみに「安定型」の比較をするなら次のようなファンドになるのだと思います。

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大和日本国債ファンド

大和日本国債ファンドです。

2018年9月28日(10,554円)から直近(10,742円)まで1.78%のプラスになっています。

「安定型」はせめてこれと比較するべきだと思います。
上のチャートから細かいところを見分けるのは難しいのですが、ほとんど変わらないと思います。

パフォーマンスの比較は似たようなリスクへ投資したものと比較しないと意味がないです。
上昇しているチャートを見せるときは、「積極型?」を国債ファンドと比較するようなチャートは作らないはずなのに、下落局面だと「安定型」を株式と比較して下がってないと主張する業者が多々いることに違和感を感じてしまいます。

おまけ2

標準型の比較ならこんなところでしょうか?

投資信託のモーニングスター|スナップショット[eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)]

該当期間の下落率は2.55%(10797→10522)でした。見た感じほぼ同じくらいの下落率に見えます。

ラップ口座の注意点

ラップ口座の注意点はファイナンシャルスタンダードが同社のウェブサイトで説明してくれています。

下記そのまま引用します。

ファンドラップの仕組み 
金融機関により異なりますが、ファンドラップでは数十種類のコースが準備されており、どのコースが自分に相応しいのかを選択することも非常に困難です。自分がどれだけのリターンを求めているのか、それだけのリスクを取れるのか、どんな運用を望んでいるのかを金融機関の担当者に正確に伝えることができるでしょうか。そして、金融機関から提案されたものが、本当に自分のニーズにかなったものであるかどうか判断できるでしょうか。 

つまり、ファンドラップは数十種類のコースがあってどれが自分に合っているか判断するのは難しいと言っています。

「同社の「F-STYLE」は5種類しかないので簡単に選択できるよ」と言っているのでしょうか?

 

実は割高な手数料 

ファンドを乗り替えるたびに手数料を支払う必要がないのは、確かに投資家にとっては大きなメリットです。しかしファンドラップ口座を開設すれば、投資一任受任料、ファンドラップ手数料が必要で、報酬を支払う必要があります。しかもこれらは一度限りではなく、継続的に必要となるのです。投資信託で運用を行うため、信託報酬や信託財産留保額も別途必要です。これらのコストは金額やリスクに応じて異なるため、その水準が高いのか安いのか判断するのは困難です。

ファンドラップの難解な資産配分の考え方や手数料体系を理解するには、相当の金融知識が必要となるでしょう。

ファンドラップは2種類の手数料がかかると言っています。

  • ファンドラップそのものへの投資一任受任料、ファンドラップ手数料?
  • 組み入れファンドの信託報酬、信託財産留保額

複雑に入り組んでいていろんなところで手数料がかかっていて、それが適正な手数料なのか金融知識のない人が理解するのは難しいと言っています。

ファイナンシャルスタンダードのラップ口座は適正な手数料ということなのでしょう。

仮に同社がそう判断しているとして、チャートの比較も正当にしてくれない業者の言っていることをすべて信用するのはちょっと勇気がいりそうです。