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【PO:チェンジ】SBI証券 & クレディスイス証券のタッグ再び

 IT・セキュリティーに関するサービスおよびソリューションを提供するチェンジが公募増資及び売出を発表しました。

引受はSBI証券クレディスイス証券というライザップの時と同じです。特に海外募集のためにクレディスイスが採用されたわけではないのでライザップのPOと似た雰囲気を感じてしまいます。

と言ってもライザップのようにPO発表に合わせて買いを誘うような情報を発表しているという事情はなく、至ってよくあるPOの雰囲気です。

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概要は上記になります。

想定調達金額(約56億円)のうちの半分程度が借入金の返済になっています。

そもそも昨年11月にトラストバンクの株式を取得する際にみずほ銀行から50億円を借り入れていますが、営業キャッシュフローがマイナスの同社が5年間で50億円返済するのは当初から無理であることは分かっていたと思います。1年目の10億円すら・・・

となると、その50億円の返済をするための資金調達が早いタイミングで実施されることはその時点から想定されていたはずです。

それが今回の公募増資につながっています。

同社に関心を払っていた投資家はこの公募増資は予測可能だったと思います。

言い換えると、トラストバンク買収のポジティブな要因と株式の希薄化のネガティブな要因の表面化の時期がずれた形になっています。

調達資金の多くは本当はトラストバンク買収資金ですが、時期がずれているので借入金返済になってしまいます。

借入金返済のための増資はネガティブな印象がどうしても拭えません。

さらに調達と同時に経営陣が株式を売却します。

つまり、「これから利益が拡大するので投資してください」というより、「これから守りを固めていきます」というメッセージに近い印象を受けてしまいます。

 

ちなみにライザップの増資よりはかなりマシだと思います。

PO発表後にきちんとそれを評価した形で株価が下落しています。きちんと下落すれば投資家はまっとうな価格で株式を取得する機会が得られることになります。

と言っても今回のPOに参加することが投資タイミングとしていいかどうかは分かりません。

一方で9月末までに調達する資金のうち8億円を使って昨年子会社化したトラストバンク(「ふるさとチョイス」運営会社)への出資比率の引き上げを実施すると言っていますので、9月末までのそのニュース狙いで投資をする方が資金効率は良さそうに見えます。

 もし今回のPO後の株価が下落を続けるようであれば、「SBI & クレディスイスのタッグは危険!」という印象が出来てしまいそうです。