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あい・パワーファンド(国内公募のヘッジファンド)

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為替裁定取引の積み上げによる絶対収益追求

あい・グローバル・アセットマネジメントが運用するファンドのご紹介です。

公募のヘッジファンドは少ないので選択肢の1つとしてもとても面白いと思います。

投資対象はドル円、ユーロ円、ボンド円、ユーロドルなどの為替取引で相場にベットするのではなく裁定機会をシステムによって発見して取引するものです。

為替は取引所取引ではなく相対取引になっています。
そのため同時にプライスの引き合いをすると少しずつ違ったレートが提示されます。

そのときに買う価格と売る価格に利益が出る状況があれば同時に取引するというイメージです。

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具体的には上記のように業者が売りたい価格と買いたい価格を提示しているとき、最も売値の安いBの業者から買って、同時に最も高く買ってくれるHの業者に売るという作業を同時にやります。

するとわずかですが利益が発生します。これをシステムが24時間繰り返すことでリターンを作るというわけです。
買いと売りの取引が同時に執行されますのでファンドとしてはポジションを保有することはありません。
つまり相場はどちらに動いても関係ないことになります。

取引は差金決済で行われるので為替の変動によって投資元本の価格が動くリスクはありませんので、一般的に言われているような為替リスクはない取引になります(FXと同じ仕組みです)

裁定機会を捉えてシステムが機械的に実行してくれる限りにおいてリターンは安定的に出ることになります。

AIによる投資が流行っていますが、それはAIがあらゆる事象を分析して相場を予測するというものです。しかしこれは価格差を見つけて取引するだけなのでシステムとしてはそんなに複雑なものではないことから今年の1月に起きたフラッシュクラッシュのようなときでも問題なさそうです。

リスクとしてはシステムが止まるまたは裁定機会の不足によって十分に取引ができないことくらいでしょうか?
これが1番大きいと思いますが、システムは地理的に分散して複数をパラレルに走らせること、裁定機会確保のためにより多くのブローカーと取引をすることでリスクを低下させることは十分可能です。

ネックはコストが高いことです。

そもそも投資先のファンドはヘッジファンドですので2%程度の信託報酬は普通にかかってきます。
それを国内公募にアレンジするにのコストが発生し、さらに2%強の手数料が発生することから合計で税込み4.125%の手数料になっています。

つまり毎月0.35%の信託報酬がかかることになります。

他の投資信託と比較しても圧倒的に高いですが、これを補って余りあるパフォーマンスが出ていれば投資する価値があると言えます。

このファンドの価値は毎月プラスのパフォーマンスが出せるかどうかだと思います。

0.20~0.70%程度毎月プラスで年間で5%程度のパフォーマンスをターゲットにしているようです。
この毎月プラスが実現できれば例え年間3%程度だったとしても十分投資対象として検討の余地があると思います。

月報を確認すると最初の1か月は0.20%となっています。少なくともこれくらいの水準のリターンが翌月以降も出るかどうかに注目したいと思います。

最近の流れはコストの安い投資信託を探す傾向にありますが、インデックス投資とは違う毎月安定してリターンを積み上げるということを達成できるのであれば払う価値のあるコストということになると思います。

実際にパフォーマンスのよいヘッジファンドの報酬は今も上昇傾向にあります。
www.sevenclover.co

ちなみにこの投資信託はヘッジファンドなので成功報酬も設定されています。
つまりファンドを提供する側もパフォーマンスを上げることが収入の増加になります。
そして成功報酬は「ハイ・ウォーターマーク」という過去の最も高いところを超えなければ発生しないようになっていますので、常に基準価格を上昇させるインセンティブが発生しています。

運用手法も珍しく、国内公募としてのトラックレコードがないのでしばらく様子を見てから投資するかどうか判断する必要がありそうです。

コストが高いからという理由だけで対象から外すのはもったいないと思います。
それこそインデックス&低コストの呪縛に囚われていろいろ勉強してみようとしないのは投資の発展性がないのではとこのファンドを見て感じました。

下記は月報です。
https://www.igam.co.jp/uploads/files/500028_rep_m_190531.pdf

注意点

このファンドの買付手数料は販売会社によってまったく違っています。
なんと0%~5%という幅があります。

販売会社としては珍しいファンドで勉強が必要になることや説明が難しいことを理由にして高い販売手数料を設定しているところもあります。

しかし、このくらいのファンドの勉強の手間とか説明の難しさとか言っているアドバイザーは日々勉強していないと公言しているに等しいのですぐに取引をやめることをオススメします。

信託報酬が高いのは運用のためのコストですが、販売手数料は販売会社の販売のための手数料なのでこんなものは払う必要はありません。

ぜひ購入する場合は手数料がかからないアドバイザーから購入してください。

 

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販売会社は上記の5社しかありません。
大手金融機関で販売すれば瞬間的に残高が積みあがるもすぐに乗り換えによる解約が出やすいことから取引を控えているようです。
できればIFA中心に少しずつ残高を積み上げて長く続くファンドにしたいとの意向を持っているそうです。

上記だと楽天証券のIFAに出会う可能性が1番高いでしょうか?
楽天のウェブサイトにインターネットと同じ手数料で投資信託を販売しているIFAが紹介されているのでその中のどこかに一度問い合わせてみてはいかがでしょうか?

 

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ちなみにこのファンドは信託財産留保額が1%と高めに設定されていますが、通常ヘッジファンドは2年以内に解約すると数%のペナルティがかかることを考えると仕方がないものだと思います。
一方で2年以上持てばヘッジファンドも解約ペナルティはないことから長期保有した場合なくした方がいいのでは?と問い合わせてみたところその方向で検討中とのことでした。

小さな運用会社なので問い合わせれば質問にもほとんど答えて頂けたのでその点はとても好印象でした。