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もしかして日本2位?? ZOZO前澤氏のシングルシェアローンの借入金額

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ZOZO前澤友作氏の資金調達事情

何かと世間を騒がせることが多いZOZOの前澤社長の現在の状況を大量保有報告書から妄想してみたいと思います。

上記は前澤氏が担保に入れているZOZO株の株数の推移になります。

  • 新株予約権を除く112,226,600株のうち、1億株以上が拘束されている
  • 最大の調達先はUBS銀行
  • UBS銀行は個人の与信がいっぱいになったせいか株券レポでの調達も実施
  • 株価が下落した影響で2019年2月に2度に分けて約1,300万株を担保に追加

どのくらいの借入があるか分かりませんが、担保が1銘柄で集中している場合30~40%くらいの枠しか取れないのではないでしょうか?
またそのギリギリまで借入をするとすぐに担保割れを起こすことになるのである程度余裕をもっていると思います。

ざっくりした計算ですが、1,800億円の担保に対して30%だと540億円になるので借り入れは500億円が限界というところでしょうか?

(さすがに500億円は借りてないと思いますが・・・)

金利を少し高めの1.5%程度だと想定すると年間利払いは7.5億円ということになります。

一方で、2019年3月期は1株24円配当なので26億円以上の配当を受け取ることになります。
但し、3%以上保有する大株主のため総合課税になります。
配当控除など細かい話はありますが、ざっくり半分は納税することになるので手元に残るのは約13億円となります。
役員報酬は個別開示されていないので1億円はもらっていません。

となると、ここから7.5億円の金利支払いをすると6億円くらいしか残りませんね・・

ですが、証券担保ローンは金利だけ払っていれば元本の返済は不要のはずですのでキャッシュフローが回らないということはないと思います。

少し前に絵画を売却するという話で盛り上がりましたが、債務を少し圧縮するためというのが真相ではないかと思います。

今後に関しても、所有している資産は美術品、スーパーカー、不動産と資産性があるものが多いので換金性の高いものが多いようなので最悪それらを売却すれば担保不足分くらいの債務はいつでも返済できると思います。

世間は「成金の転落」を見たいと思っているようですが、今のところそういうことにるような状況にはないと思います。

 

 

事業について

また事業に関しては、アパレルECサイトとしては楽天とは違い、各店舗の商品を自社の物流施設で預かり発送するという独自の物流の仕組みを持っていながら、在庫コストは各メーカーにあるという独自モデルになっており粗利が圧倒的に高く維持しています。
いくつかの大手がZOZOから離れていますが、アパレル企業の大多数が自社でECサイト、物流をこなすことが難しい以上ちょっとしたインフラになっていると言ってもいいと思います。

少し変わったチャレンジをして失敗したことは事実ですが、ZOZO本来の独自性を失ったわけではありません。
むしろこれから重要になる物流の仕組みを保有することは強みとしてビジネス展開できると思います。

(ちなみに楽天は自前の物流施設を持たず配送は各店舗が行っています。一方でアマゾンは自前で物流施設を持っています。この違いが今後のビジネス展開の違いを生み出すのでは??と考えています。)

 週刊東洋経済 2017年9/23号 [雑誌]

 

ちょっと気になるのは・・・

UBS銀行への貸株です。
おそらく現金担保付き貸株取引(株券レポ)でほとんど証券担保ローンと変わらないはずなんですが、UBS銀行は借りた株式を返すか、現金で株式を買い取るかの選択権をもっていると大量保有報告書に記載があります。

もしUBS銀行が株式を買い取ると前澤氏の持分比率が下がってしまいます。
毎年少しずつ売却している経緯があることからUBS銀行に買い取られても構わないと思っているのかもしれませんが、裁量が前澤氏でなくUBS銀行にあるのはちょっと気持ち悪い気がします。

だから何か起こるというわけではありませんが・・・

 

株券レポ

株券レポについてIS証券で分かりやすい説明がありましたので貼っておきます。

 

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                      http://www.is-sec.co.jp/inst/rep.html

基本的には株式担保ローンと思っていただいていいと思います。違いは株券レポはあくまで株を証券会社が借りる担保として現金を差し入れる形なので、現金を受け取る方の与信は考慮されないです。

まとめ

個人的に前澤友作社長は大好きです。

「1日6時間労働」「基本給一緒」「会議のための資料は不要」など世の中の当たり前という先入観を壊すようなアイデアをいくつも実施してきた面白い経営者です。

ちょっと目立ちたがりなのは広告宣伝の手法だとすれば十分効果を発揮しています。

ZOZOARIGATOも新しいチャレンジの1つだと思いますが、今流行りのサブスクリプションモデルを無理に取り入れようとした感もあり失敗に終わりました。

この失敗でZOZOのビジネスにはサブスクリプションモデルが合わないことが分かったので次の戦略を考えるだけです。

こうして言うのは簡単ですが、いつも面白いことを生み出す前澤社長ならまた何かやってくれそうな期待があります。

今後も注目すべき人物だと思います。