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クレジット市場 再注目!!

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クレジット市場にとっての両極のニュース

www.bloomberg.co.jp

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CLO市場はプライヤー増加

FRBが市場に対して注意喚起し、日銀が農林中央金庫が保有しすぎと指摘したCLO市場は、米国が利上げから利下げにベクトルを変えたことによって注目を集めています。

CLOはもとになっている資産がジャンク債であることからCLOの最上位でも利回りが十分確保できる状態にあります。

しかも最上位のものは格付けがAAAでありリスクウェイトも低いことから金融機関にとっては投資しやすい対象になっています。

 CLOについて

CLOの爆買いはいつか終わるという記事を書きましたが、反対に爆買いが始まりそうな空気になっています。

まったく大外れでお恥ずかしいです・・・

www.sevenclover.co

 

CLOの仕組みについては以前ご紹介した記事がありますのでそちらを参照して頂ければと思いますが、ざっくり言うと多くのジャンク債を束ねて横に切って1番上から返済順位をつけなおしたものです。

これは最上位のものは仮に全部破綻したとしても資産が残っていれば優先的に配分されるので資金が満額回収できる可能性があることになります。
そういう事情でAAAという格付けが付与されています。

その市場に米銀が参入という記事ですが、今まで参加してなかったのかよ??と思う人は多いと思います。

米銀はこれまでCLOを組成して販売することで手数料収入を得てきました。
販売するだけなのでリスクなく手数料が入る美味しい商売でした。しかし、本業の運用において米国の利上げがなくなったことを受けて別の投資機会を探す必要に迫られ参入せざるを得なくなったというのが本当のところでしょう。

日米の中央銀行の注意喚起の話が続いているのでCLOのプライヤーは減ると思っていました。
しかし、このニュースはまったく逆にプレイヤーが増えているというものです。

だとするとCLOを組成するために元になるジャンク債がさらに必要になるので、ジャンク債マーケットにとってはポジティブな材料になります。

一方で同じクレジットマーケットであるレバレッジドローン(バンクローン)市場ではネガティブなニュースが出ています。

レバレッジドローン(バンクローン)

なんとたった2日で30%以上価格が下落したというニュースです。

バンクローンファンドは通常100以上の銘柄に分散投資しているので1銘柄の下落が基準価格に与える影響は限定的です。
しかし、想定を超える銘柄数のデフォルトが起きると基準価格へ影響が出てきます。

以前もご紹介しましたが、バンクローンはマーケット全体の銘柄に対して組み入れ銘柄がどうしても多くなってしまいます。
そのため破綻を回避するのは不可能で、いくつかの銘柄が破綻してもいいような設計になっています。それが分散です。

しかし、想定以上の破綻企業が出るともはや対処不能です。
そのような状況売却しようにも買い手がいなくなっていますのでほとんどの銘柄は状況を見守るしかなくなってしまいます。

こういう流動性の低いマーケットに投資をする投資信託の場合、自分で流動性を確保するという意味で分配型のものを選ぶというのも選択肢の1つなのかもしれません。

分配型のファンドは確かに複利効果はありませんが、再投資した金額までなくなるというリスクはなくなります。

本来はだめな投資信託を買ってしまった場合は損切するべきですが、損切が苦手な方は分配をもらっておいた方が将来分配込みで・・・ギリギリ・・と判断しながらポジションをクローズできる可能性があっていいのかもしれません。

(分配型の投資信託を推奨しているわけではありません。頭の体操程度に書いています。)