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ノルデア銀行からの注意喚起??

 

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www.bloomberg.co.jp

デンマーク・カバード債券ファンド

デンマークのカバードボンドの裏付けの住宅ローンの繰り上げ償還が増えてきているようです。
金利が下がってくると住宅ローンの借り換えが発生しやすいので自然な流れだと思います。

となると気になるのはここ1~2年日本で残高を積み上げているカバードボンド・ファンドです。

投資信託のモーニングスター|スナップショット[ニッセイ・デンマーク・カバード債券(H有・資産成長)]

 

繰り上げ償還のリスク

下記はデンマーク・カバード債券ファンドの1つの組み入れ銘柄です。

組み入れ上位5銘柄はすべて最終利回りがクーポンを下回っています。

つまり評価が額面を上回っていることになります。
とすると、住宅ローンの繰り上げ償還が増えてカバードボンドが額面で繰り上げ償還されると償還損が出ることになります。

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http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/monthly/2018041602_M_201905.pdf

残存40年のクーポン2%の債券の価格は約103になっているので、これが繰り上げ償還されると約3%のマイナスになります。

もちろんさらに金利が下がると価格は上昇しますが、同時に繰り上げ償還のリスクも増大して含み益が吹っ飛ぶという可能性は消えません。

となるとこのファンドにこれから乗るのはそれなりにリスクがあることになります。

当初から投資している場合は現在この価格上昇分が想定利回り以上のリターンになっていますが、これから投資する場合はこの部分が繰り上げ償還による損失リスクになります。

今後の投資はそのリスクを理解した上で実行することが必要になります。

記事には「日本の投資家はよく理解している」とありますが、それは運用会社についてであり当該投資信託に投資している個人投資家が理解しているのとは違うと思います。なぜなら販売している営業が理解していないからです。

カバードボンド・ファンドは債券としての安全性と日本とデンマークとの金利差に着目した円運用アイデアとしては優れたものだと思います。

しかし、どんなに優れたアイデアもマーケットの仕組み上発生するリスクは必ず存在することからこれには注意を払う必要があります。
相場の上げ下げで負けることは仕方ありませんが、仕組上リスクが高まっていることが分かっていて何も策を講じないのはそれが具現化したときに後悔することになります。

このような投資をするときには金融および商品の仕組みを理解した方から購入しないと都度状況に合わせたアドバイスが貰えないことになります。

某外資系PBは販売好調であるという理由でさらなる販促をしているようです。
この発想はリテール証券とほぼ変わりません・・・

5銘柄で95%を締めているので繰り上げ償還されるときはすべて似たようなタイミングでされるかもしれません。
そうなると投資信託の運用自体が難しくなるので投資信託も償還される可能性があります。そのときは多くの方にとって損失を確定させられることになると思います。

大きな損にはならないはずですが、そもそも安定運用として勧められていると思うので3%も損が出ると大きいと感じると思います。