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リスクの高低を自分の知識で計ってはいけない

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アジア債券市場は魅力的?

マニュライフ・アセット・マネジメントの投資責任者がアジア債券には投資妙味があると言っています。

投資適格の同程度の格付けの債券なら米国ネームより0.75%利回りが高くなっているそうです。

要因として「流動性の低さ」と「情報開示の少なさ」を挙げています。

もう少し噛み砕くと、要は多くの投資家は自国通貨建て、自国の発行体(国、企業)を投資先として選好します

つまり、米国では米ドル建ての米国ネーム、日本では円建て日本ネームという具合です。

例えば、日本では同じ円建て債券でもサムライ債(海外企業発行)のものは国内企業の同程度の格付けの債券よりも利回りがいいです。

難しいことばで流動性とか情報開示とかの話があるかもしれませんが、要するになじみがないのでよく分からないと思っているだけです。

これは本当に「思っているだけ」なんです。

情報公開は同じマーケットで債券を発行する以上同じようにしないといけませんし、流動性も発行額が同じ100億円なら同じように投資家に債券が渡っているはずです。

にもかかわらず違いがでるのは投資家層の意識が原因です。

つまり、米ドル建てなら米ドル投資家が最も多い米国で知名度のある企業の方が同じ格付けでも高く評価されがちですし、円建てなら円投資家が最も多い日本で知名度のある企業の方が高く評価される傾向にあります。

つまり、アジア諸国の企業の米ドル建ての債券は米国の投資家にとってなじみが薄いことから評価が低くなる傾向にあるわけです。

その辺りは1つ1つ丁寧に企業を調べて投資を実行する債券投資家にとってはよりよいリターンが得られる可能性があることになります。

0.75%なんてほとんど変わらないのでは?という意見もあるかもしれませんが、債券投資家の多くは機関投資家であり富裕層です。資金量が大きい投資家にとっては債券という元本確保の投資として0.75%は金額として大きな違いが生まれます。

この0.75%のプレミアムは「リスクが高い」わけではなく「よく知らない、なじみがない」ということから生まれるものです。

知らない企業だからリスクが高いわけでもなく、知っている企業だからリスクが低いわけではありません。

企業のリスクはその企業実態によって計るべきです。
債券ならきちんと満期時に資金を返済してくれる企業を選べばいいだけです。

知っているからリスクが低いというのは1番キケンですが、知らないからリスクが高いと思いこんでよく調べもせずに選択肢から外してしまうのはすごく狭い範囲でしか投資を考えていないことになります。

新しいものに関心も示さず自分が知っている範囲だけで投資を考えていたら人と違うリターンを得るのは難しいと思います。

 

もちろん調べるには手間も時間もかかります。
しかし、投資をして資金を増やそうと考えるならある程度の手間をかけるべきであると思います。
またそのためにアドバイザーがいます。
適当に世の中で流行っているものだけを売り歩いているような人でなく一緒に投資を考えてくれるようなアドバイザーを探すことをオススメします。