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個人投資家と機関投資家の運用の違い

本社から専門の人間を連れてきました!というような経験をされたことはありませんか?

それが単にセールスがうまい人なら問題外なのでここでは取り上げませんが、知識が豊富で専門的な話に関心させられるような人がいます。結果としてそのまま取引してしまうような・・・

これってとても危険です。なぜならやっぱりそういう人たちはセールスするために来ています。

セールスとアドバイザーの違いは重要ですが、それは別の記事で書いたので今回は別の視点からお話したいと思います。本社の専門家にはとても優秀な人がたくさんいます。彼ら彼女らは本気でマーケットを勉強しています。しかし、その人たちは本来機関投資家(銀行、生損保、年金、ファンド)などとの取引のために勉強しています。そのため機関投資家が求めるものを作るためにアイデアを構築しています。

例えば国内の大手銀行が年間2~3%のリターンを目標にして10兆円のポートフォリオを作るようなイメージです。果たしてこの巨大な資金を運用する投資家と私たちの投資を同じ発想で組み立てていいでしょうか?

機関投資家個人投資家はいつくもの前提条件の違いがあります。どんなものが思いつきますか?

資金量など多くの違いがありますが、個人投資家と最も違うのは他人のお金を運用しているということです。そしてその成果を図るのは全体平均だったり業界平均だったりするわけです。そのためポートフォリオ理論などに則ることで説明責任をいつでも果たせるような構造になりがちです。そして機関投資家セールスはそれに対してビジネスができるよう訓練しています。

会社勤めの方は理解しやすいかもしれませんが、同じことをやっても同業他社みんなが失敗したときはお咎めなしです。一方で自分だけが失敗したときは相当怒られますし、自分だけが成功しても莫大なボーナスが待っていたりはしません。それだけを考えてもサラリーマンが運用する機関投資家と自分自身のお金の運用を同じように考えてはいけないことが分かると思います。とするとそれに合わせる訓練をしている人の話をまる飲みしてはいけません。

以前書いたセールスとアドバイザーの違いはマインドの違いですが、これは考え方の違いです。いくらマーケットに詳しくても個人投資家に合った運用方法をアドバイスしてくれない以上それは必要のないものと言えると思います。

心も頭も皆さんに合った方法を助言してくれるアドバイザーを見つけることが重要だと思います。

ちなみにですが、マーケットに詳しい人でも自分の資金を何がしかの方法で運用経験がない限り本当の意味で個人投資家にどのような運用が合っているかをきちんと認識していることはほとんどないと思います。

自分のお金を投資することと人のお金を運用することはそれほどまでにまったく別物です。金融機関の担当者はルール上さまざまな制約がありますが、それでもすべての運用が禁止されているわけではないのでやはり担当者自身の運用経験・運用状況を質問してみることは必要なことだと思います。

間違っても自分のお金をリスク資産に投資したことがない担当者の話は聞かないようにしないといけないと思います。

裏を返すとアドバイザーの方々はさまざまな投資経験を実際に積んでおくことが重要です。そうすると投資する顧客の本当の感情の動きが分かるようになり、話し方も変わると思います。机上の勉強も大切ですが、投資の経験はさらに重要です。