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債券の売買も楽しみましょう!

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本来は債券も売買できる投資商品である

このブログで債券は本来売買可能な商品であり、満期まで保有するしかないというのは購入する債券が悪いことが理由であると以前から言っています。

その証拠の1つとして金融機関の債券の保有目的を見てみたいと思います。

下記は農林中央金庫の直近の決算概要からの抜粋です。

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農林中央金庫 2019年度3月期決算概況についてより
満期まで持たないことを想定している債券は多い

有価証券の欄に「満期保有目的債券」と「その他有価証券のうち満期があるもの」の2つがあります。

「満期保有目的債券」とはその名の通り満期まで保有することを目的に取得した債券で、利息の受け取りと償還時の受け取りが投資の成果になります。そのため、原則として時価評価しません。

つまり、満期まで保有するので途中の評価をしても意味がないので当該債券の特別な事情があって償還される可能性が低くなったりしない限り時価評価をして損益を計上することはしません。

一方で、「その他有価証券のうち満期があるもの」は市場動向によっては長期的に売却することが想定されているものを言います。
(厳密には、「売買目的」「満期保有目的」「子会社および関連会社株式」以外のものを言いますが、投資としての債券に絞って話をしたいので実質的な意味として上記のように書きました。)

これは基本的に時価評価しますが、すぐに売却するとは限らないためその損益は損益計算書には反映せず、貸借対照表の純資産の部分に計上します。

つまり、その期間の損益ではなく含み損益を出しているイメージです。

なんかややこしいことを言いましたが、金融機関は満期まで保有すると決めて保有している債券と長期的には売却を想定しながら保有している債券の2種類に分けて債券を保有しているのです。

つまり、債券は必ずしも満期まで持つことが常識ではなく、売却することを前提として保有していることもあるということが分かります。金額を見るとむしろ売却を想定しているものの方が多いです。

個人投資家も債券売買をしましょう

機関投資家では債券のディーリングによる収益の獲得は日常的に行われています。

しかし、なぜか個人投資家にとっては債券の売買は不可能かのような言い方をされることが多いです。

これは債券の価格変動が株式と比べて小さいことが影響していると思いますが、それ以上に証券会社が適正なプライスで提供していないことが原因だと思います。

確かに値幅が小さいのでリターンは少なそうに見えますが、債券は最悪満期まで保有すればOKということを加味すると、株式よりも大きな金額を投入することができます。

例えば、資産を保有している方にとって、株式への投資は200万円に抑えたいけど、債券であれば2000万円の投資でも可能という人が多いのではないでしょうか?

上記の場合、株式のリターンが10%だと利益は20万円になりますが、債券は1%のリターンで20万円手にすることができます。

投資金額の大きさによって生じる違いですが、金額としていくら増やしたいかだけを考えると後者の方がリスクを抑えながら資産を増やすという点で優れていると言えるのではないでしょうか?

よく富裕層はお金が増えやすいというのはこういうことが要因です。

円建ての債券では金利が低すぎるので難しいのは事実ですが、米ドル建ての債券であれば5%以上の金利収入+値上がり益を狙ったポートフォリオを作ることは比較的容易です。

これにはドル円の為替リスクを忘れて頂くことが重要になりますが、毎年5%程度のキャッシュフローがあれば意外に忘れることは簡単です。

ドル円の為替リスクを気にされる方でも実は短期で為替を売買する方はかなり少ないです。そのような方はFXをされることをオススメします。

つまり、長期で為替の円安にベットして、毎年5%のキャッシュフローがあればドルベースの増減で満足できるという方であれば債券を現物で投資されることをオススメします。

ある程度銘柄を分散して投資を行えば、数年後には米ドルべ―スで増えていることが実感できると思います。

金利収入は確実に入ってきますので当然と言えば当然ですが・・

もちろん金利の上昇やクレジットの悪化によって債券の評価は上下します。
さらに債券には発行体の破綻リスクがあります。発行体の破綻にはそうそう出会うことはないですが、平均5%のクーポンのある債券を20銘柄に分散すれば毎年1社の破綻はクーポン収入でカバーできる計算になります。

毎年本当に1社破綻したらやばいですが、計算上でこのくらいのリスクなら耐えられると分かることは重要だと思います。

長くなってしまいましたが、米ドル建ての現物債券投資で安定的な基盤を作った上でその他の投資を考えてみるというやり方も皆さんの資産ポートフォリオを構築する上で有意義だと思います。

これは以前ご紹介したポートフォリオの構築はピラミッド型がオススメの土台部分のアイデアです。

一度ご自身の担当者と相談してみてはいかがでしょうか?

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おまけ

債券に関心があるというと、金融ネームの債券ばかり提案する業者が多いです。

HSBCもゴールドマンサックスもクレディスイスもビジネスはほぼ同じなので債券としてはほとんど同じような動きをします。

金融ネームもいいですが、株式と同じようにきちんと業種を分散するようにご注意頂いた方がいいと思います。

よく金融機関はつぶれないからと言っている営業に会いますが、誰がそんなこと決めたんだろう・・??と不思議に思ってしまいます。

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それとやはり債券は値動きが小さいのでいくらで買うかは重要です。
それに関しては下記の記事も参考にして頂ければと思います。
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