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証券口座に現金を置くことの意味

UBSの富裕層に対する調査によると現状で富裕層のポートフォリオの30%程度は現金になっているようです。

全金融資産に占める比率なのかポートフォリオに占める比率なのか不明ですが、「現金も運用戦略上重要」ということを話すきっかけになることから取り上げました。

証券会社に現金を置いておくと必ずといっていいほど商品を買わされます。商品を販売することを目的としている営業が大多数なので仕方ありません。

しかし、ポートフォリオを組んで運用しようと言うのであれば現金で保有していることには意味があります。そしてそれは投資チャンスがあるときにすぐに動かせることも必要なので証券口座にあることも重要です。

顧客の資産運用のサポートをする意識があるのであれば担当者は現金の意味を分かっているはずなのでそのような提案があるのが自然です。しかし、ほとんどの担当者は毎日ノルマに追われているセールスマンであることから現金の預かりが目の前にあるとすぐに商品を提案しようとします。

一方で現金の重要さを知っている担当者から見ると、現金にすると他の証券会社の提案があったときにそちらに資金を移動されるリスクがあるので預かり資産が減るリスクがあります。自分は一生懸命顧客のための運用を考えて現金比率を維持しても他から提案があったらすぐにそちらに持っていくようなことをされると現金ポジションは作りにくくなります。

(現にトップバンカーと呼ばれていた私の昔の上司は「現金にすると出金リスクがあるので必ず商品にしろ!」と言っていました)

となると、顧客の方もそのようなリスクがないことを担当者に分かってもらう必要があると思います。そうして初めてお互いに落ち着いてポートフォリオ形成が可能になります。

現在信頼できそうな担当者がいらっしゃるのであれば一度証券口座の現金の意味について話し合うことが長期の関係作りに資するのではないかと思います。

 SBI証券