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騙されないヘッジファンドの選び方

有名ヘッジファンドの1つグリーンライト・キャピタルの主力ファンドの今年の成績は好調のようです。年初来で19%でヘッジファンドの平均はもちろんS&P500も上回っているようです。

しかし昨年はマイナス34%だったようなので昨年の損失を取り戻すには程遠い状況にあります。昨年のマイナスを回復するには今年の成績は50%程度で着地する必要があります。1996年の運用スタート以来輝かしい成績を誇ってきた同ファンドもここ数年厳しい状況にあるのは他の多くのヘッジファンドと同様のようです。

このようにして見ると毎年同じようなリターンを提供してくれるヘッジファンドを探すのはかなり難しいことが分かります。というか10年20年と良好なパフォーマンスを継続することがいかに難しいか分かります。ヘッジファンドは成績が悪化すると投資家に資金を返して清算しますので、消えていくヘッジファンドの方が残っているものより多いと思います。とすると長く残っているというだけで偉大だと言えます。そんな残っているヘッジファンドもパフォーマンスが悪化しているものが多いようです。

ヘッジファンドのパフォーマンスの要因は、そのファンドが得意とする手法がマーケットに合わなくなっているということが多いです。そのため一度悪化するとそれまでのような成績に戻すのは珍しいとも言えます。アインホーン氏のファンドが今年復調しているのはある意味すごいです。長く生き続けているファンドは変化に対応できるということなのでしょう。

ちなみに以前外資系PBで販売されているヘッジファンドを紹介しましたが、それらも昨年はパフォーマンスが悪化していました。今年に入ってからはよく見ていませんが、Kの方は年初マイナスが続いていました。一度沈むとなかなか難しいのがこちらにも表れていると思います。販売する方も実はそのことをよく知っています。そのため一度パフォーマンスが悪化したファンドは基本となる営業資料から外れてパフォーマンスがプラスのものだけで構成し直されます。そのため皆さんの前に提示されるのは常に良好な状態の資料になっています。

それを見抜く1つの方法として、販売する証券会社がそのファンドを取り扱い始めてから現在までの期間を確認してみると良いと思います。

なぜならヘッジファンドは基本的には機関投資家からお金を集めようとします。しかし、パフォーマンスが伸び悩んで機関投資家から集めにくくなるとようやく証券会社などを通じて個人の資金にアプローチします(ファンドマネージャー立ち上げ時に協力したとかその証券会社出身など特別な事情があれば別ですが)。それは機関投資家からの評価が落ちている状態で個人のところにやってきているという可能性を示唆しています。

トラックレコードはいいはずなのになぜか取り扱い始めると負けることが多いよな・・と思っている外資系PBの営業の方多いと思いますが、理由はそこにあります。 

 

ちまたではよく分からない業者が謎のヘッジファンドを仲介しセールスしているようです。その多くが詐欺に近いものだと思います。

きちんとした業者のものや、ニュースになるような有名ヘッジファンドでも上に記載した通りです。もちろん無名のパフォーマンスがいいヘッジファンドも存在すると思いますが、そういうファンドは大抵当初の資金を資産家が出し、うまくいけば機関投資家から資金を集めるという流れを取っています。そのためいきなり個人投資家から資金を調達することはほぼないと思います。

怪しいヘッジファンドもの特徴をまとめたいと思います。

  1. パフォーマンスが良すぎる
  2. 投資可能金額が低い
  3. 運用手法が不明
  4. 税金の話をしない

その他いろいろありますが、上の事項で引っかかるところがあったら詐欺の可能性が高いです。

1は感覚として分かると思います。

2は例えば外資系PBで扱っているものでいうと、投資対象が日本株でも2,500万円以上、投資対象が変わったものであれば1億円以上となっています。

3も感覚的に分かると思います。ヘッジファンドは資金を集めるために自分たちの運用手法をきちんと説明する必要があります。そのためそこが分かりにくいというのは怪しいです。もしかしたらファンドは説明しているが、販売する方が分かっていないため理解できないということがあるかもしれませんが、その場合はそんな担当者から買ってはいけないことを意味していると考えた方が良いと思います。

4ですが、日本の税制は複雑です。外資系PBも日本でうまく戦えない要因になっています。大きなところでいうとそのファンドが上場しているのか、していないのかということが問題になります。株式のように取引所で売買しないにもかかわらずファンドもルクセンブルクなどに形だけ上場します。取引自体は投資信託と同じように取引することに変わりはありません。

これによって何が変わるかというと、損益通算の対象が変わります。ファンドが上場していれば株式、債券、投資信託など通常皆さんが取引しているものと損益通算が出来ます。しかし上場していなければそれらと損益通算ができません。

というような違いが生まれます。おそらくこれをきちんと理解して説明している人は詐欺師には少ないのではないかと思います。外資系PBのセールスでさえ少なそうですが、、

ちなみにトラックレコードがちゃんとして続いている人なら下記の記事のように資金調達します。