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ローン担保証券(CLO)・・・何でも爆買いはいつか終わりが来る

CLOの規制のニュースが良く見られるようになりました。金融庁は金融機関が保有しているCLOに対して金融機関自身が きちんとリスクを把握していないと疑っています。というのもCLOは下記のような仕組みになっているからです。

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一例ですが、BB格付けをいっぱい集めてぐちゃぐちゃっとすると、なぜかAAAとBBBの債券と株式が生まれるイメージです。表面的に見ると「AAAだから安全でしょ!」ということになりますが、それを生み出したのはBBの債券の集合体です。

何か思い出しません??

リーマン・ショックの原因になったサブプライムローンを束ねて同じように作ったCDOとそっくりですよね。一応、住宅ローンは結果ほぼ同じリスクだったけど、今回は企業向けローンなので業種が分散されているので大丈夫でしょ?という話になってます。

それはそうなのかもしれません。

でも、「ちゃんと中身見てよね!」というのが金融庁のメッセージです。

そもそも元のローンポートフォリオを精査するのが難しいので、アレンジした大元が5%も持ってないものってそのアレンジャーが無責任に転売して終わり!みたいな発想だったらやばいのつかまされてるかもよ?だって自分は転売した時点でノーリスクだもん。といった感じだと思います。だからちゃんとわかってたら例外として認めるよって内容です。分かってなかったら3倍リスク計上してねの刑です。

さすがに個人投資家にCLOは販売されてないと思いますが、大元のローンポートフォリオの部分は多く販売されています。

バンクローンとかシニアローンのファンドがそれです。これらはもともと格付け低いよ!と言って販売されているので問題ないですが、破綻するときは一緒です。というかAAAのCLOより先に負けます。保有している方は確認してみるといいと思います。担当者が現状を理解しているかどうかを!

 

ここ数年新規発行のAAAのCLOの10%程度を日本の金融機関が購入していると言われています。低金利で悩む日本の金融機関は為替ヘッジしても1%程度の利回りが確保できるCLOに雪崩れ込んだわけです。日本の金融機関が爆買いした結果それまでの平均的な水準から利回りは低下していると考えられます。

今回金融庁は既に保有している分については問題視しないというスタンスですが、今後爆買いがなくなったマーケットではプレイヤーの減少により価格の付き方が変わるはずです。つまり買い手が減るので価格は下がる方向になると考えられます。

でもどうせ満期保有ならつぶれなければOKでしょ!という話になると思いますが、それはそうだと思います。そもそも金融機関の損失に個人的には関心がありません。

しかし、世の中には証券化商品を投資対象とするファンドがあります。販売しているのは外資系PBくらいだと思いますが、、、国内公募でもあったらすいません。

証券化商品市場の買い手の構造が大きく変化することで証券化商品のプライシングそのものが変化することが考えられます。そうなると基準価格が下落することになります。おそらくその手のファンドは解約に時間がかかるものが多いと思いますので一度出口を出ておくほうがいいかもしれません。静かに起きていた証券化市場のブームは落ち着くことが想定されます。先に動いて利益の確保をすることも投資では重要だと思います。

 

ちなみに最大の買い手は農林中央金庫とのことです。

サブプライムローンの時も最大の買い手は農林中央金庫でした。これは偶然ではありません。系統金融機関ならではの事情があります。それについてはまた改めて書く機会があればと思います。
 

www.bloomberg.co.jp

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