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仕組債の裏側・・・金融機関も損することも(単なる販売会社はノーリスクですが)

ナティクシスはフランスのBPCEという金融グループ傘下の投資銀行です。記事のように仕組債をアレンジしたり、機関投資家向けに債券のトレーディングなどを行っています。

以前ご紹介した仕組債は債券にプットオプションの売りがくっついているという話をしました。顧客がプットオプションの売りをするということはどこかにそれを買っている人がいます。ほとんどの場合アレンジャーと呼ばれる金融機関がそのポジションを取ります。しかし、そのままだとその金融機関はオプション料を払ってその後何も得られない可能性があります。言い換えるとオプション料分だけ損する可能性が相当程度あります。そのためすぐに反対のポジションを作り先程のポジションを相殺し事実上リスクのない状態にします。

何かわかりにくいですが、、、金融機関としてはたくさんいろんな人に希望のポジションを提供して自分たちはそれをヘッジしながら鞘だけとっていくというのが最もいい状態です。そのためにはうまく反対ポジションを作る必要がありますが、ポジションが複雑になるとそれがうまく出来ていない状態に陥ることがあります。

今回の記事ではうまくワークしていないのは気づいていたようですが、仕組債はちゃんとヘッジしていれば売れば売るほど儲かるのでとりあえず販売することしか考えてなかったという内容です。といっても320億円程度ならナティクシスがどうなるというものではないので特に気にする必要はないと思います。

 

個人的に気になったのが、日本でもエクイティリンク債って販売されてるけど、たぶん株価上昇は取れない仕組みになっていると思います。基本的な仕組みはEB債と同じですが、EB債がノックイン償還時現物株式で償還されるのに対して、エクイティリンクは参照株式の株価を参照して現金で償還されるという仕組みになっていると思います。

どなたか株価上昇も取れるエクイティリンク債の内容ご存知の方がいらっしゃいましたらコメント欄にで教えて頂けると嬉しいです。

 

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