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元本確保型S&P500連動債

今日は元本確保型の仕組債のお話です。条件は下記の通りです。

  • 発行体:某メガ系証券
  • 通貨:米ドル
  • 期間:5年
  • 利率:0.5%
  • 償還時に元本にS&P500の上昇分の40%上乗せされる:つまりS&P500が投資した時より10%上昇していれば、償還時の元本は104%になる。

だいぶ丸めましたが大体こんな感じです。米ドルベースで元本を確保しながらS&P500の値上がりも取ろうというものです。流動性がなくなる以外に何も悪いところはないと思います。

ではこれはどんな仕組みになっているのでしょうか?

とても簡単です。この某メガ系証券会社は米ドルで5年の債券は・・2025年3月26日満期、表面金利3.2%のものが99~100くらいで取引されているので利回りにして3.4%程度になります。

となると本当は何もしなければ皆さんは5年3.4%の米ドル建て債券が買えるはずです。しかし、この債券の実際の金利は0.5%しかありません。しかも5年間全部。残りはどこにいったでしょうか?

残りはS&P500の買いのオプションの購入と業者の手数料になっています。

乱暴な計算になりますが、2.9%×5年=14.5%がその原資です。

そこから2%とか3%の手数料を除く11.5~12.5%がオプション購入原資です。それで買えるオプションが投資元本に対しての40%分しかないので連動率が100%にならないということです。

ややこしくなってきましたが金利を使ってオプションを買ってるだけです。限られた資金で株式の投資成果を債券に反映させようとする点で優れていると思います。

 

・・・ただ似たような投資方法は自分で作れるような気がします、、、それと流動性を殺してこのリターンなら普通にどこかの劣後債を買った方が5%×5年で25%のリターンが固い気もします。個人的には複雑にすると大体いいことないというのが経験則です。これだとS&P500が50%上昇しても20%+0.5%×5年で22.5%にしかなりませんよ、、、