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円建て10年0.58%

あくまで機関投資家の運用としてご紹介します。

10年のフランス国債を為替ヘッジして保有すると0.58%の利回りになるそうです。

ユーロ建てのフランス国債利回りが0.37%ということなので、為替ヘッジする際にプレミアムが0.21%得られるという計算になります。ユーロの短期金利は大きくマイナスで円の短期金利より低いことから、ユーロ売り円買いをすると金利が得られるという状態です。

日本の10年国債利回りが-0.06%ということを考えると相当いい利回りです。国内の機関投資家がこれに魅力を感じるとは自然な流れです。

個人投資家がヘッジ付き外債に投資しようとすると、外国債券を為替ヘッジした投資信託を買うことになると思います。債券はファンドで買うとの現物で買うのとではだいぶ違う点もありますが、共通して注意したいところだけ紹介します。

 

それは為替ヘッジについてです。

通常為替ヘッジは3か月などの短いものをロールして継続します。となると、3か月ごとに条件が変わることを意味します。この記事の場合ユーロの金利が上昇するor日本の金利が下落するというのが為替ヘッジの条件悪化の要因になります。そのためのユーロの金利の動向に注意を払う必要があります。仮に米国のように利上げの方向に動くとこのスキームはワークしなくなります。実は、金利が上がれば債券価格は下がるので債券と為替ヘッジコストのダブルで負けることになります。

当分ユーロの金利は上昇しないという見通しからポジションを作っているということだと思いますのですぐにそうなるとは言っていません。こういう仕組みでリスクが内在していることを知ったうえで投資商品を選んで頂ければと思います。

個人投資家としては0.58%のリターンのためにこのリスクは合わないと思います。金利の低下はこの先進んでも高々知れていますが、金利が上昇し始めるとどこまで上がるかわかりません。現物なら債券の持ち切りという選択をして為替のヘッジを外せば、債券を満期まで保有金利をもらった上でユーロの上昇という形でリターンが取れますが、個人買っているような投資信託はそのような対応はしてくれません。

 

www.bloomberg.co.jp