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表面金利の低い債券を保有するリスク

債券市場の時価総額が急拡大しているようです。原因は期間の長い国債などが買われていることが要因です。記事にはオーストリアの100年債とドイツの30年債の話が出ています。それぞれ15%。7.7%のリターンとなっているそうです。どちらも国の格付けがAAAで質への逃避という言葉がそのまま当てはまりそうです。

これらの国債は信用リスクがないためリスクは金利リスクのみになります。つまり金利の変動次第。これまで米国の金利上昇の流れから他国の金利も上昇するかもという空気の中でやってきましたが、突然米国の金利上昇が打ち止めという流れになり国債が買いやすい流れになっていることが最大の要因だと考えられます。

しかし、個人投資家は間違ってもこの流れに乗ってはいけないと思います。ディーリングタッチでこれらの国債を売買できるほどコストが安いプラットフォームにアクセスすることが難しいです(ないことはないです)。そのため買った瞬間に売るのが難しくなってしまいます。さらにこれらの債券は表面金利が比較的低いので価格が下がった時に長く持っているのがとても辛くなります。

例えばドイツ国債の30年は表面金利が1.25%です、それでいて現在の価格は118前後になっています。利回りにすると0.55%となっています。仮に価格が下落してずっと持たされる状態になってもドイツという国は破綻しないはずなので問題ないですが、その期間に得られる金利は1.25%しかない上に、満期に18%の償還差損が発生します。これだと投資をする上で精神的にきついと思います。

現物で見るとこのイメージが分かってもETF投資信託になると平気でこういうものに投資する方もいます。損切しやすいので!ということであれば問題ないですが、そうでなく投資している方は上記のような中身であることを意識する必要があると思います。

 

 

www.bloomberg.co.jp