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UBSウェルス、日本から撤退??

スイスの金融大手UBSのウェルス・マネジメント事業は1-3月の状況が良くなかったようです。

と言ってもこれはほとんどの金融機関が同じだと思いますが、、、もはやプラットフォームが世の中に整い始めているので優秀なアドバイザーは顧客に引き抜かれる時代です。というか海外では何年も前からそういう状態が続いているそうです。うまい運用を考える人たちはヘッジファンドを立ち上げたりします。すると金融機関に残っているのは会社が求める方法で手数料を稼ぐセールス部隊に自然となっていきます。

そのためポイントになるのはその金融機関のリサーチ能力になります。いくら押し売りされても結果として儲かれば顧客は満足します。その能力が試されるのは一任運用商品になります。日本ではラップ口座がそれに相当すると思います。その運用成績が良ければその金融機関の評判は自然と高まって顧客が集まると思います。ヘッジファンドと同じ仕組みです。

それができないなら顧客にとってはただの金融商品取引プラットフォームになりますので、コストが安いとか使いやすいというのが価値になります。

となると、UBSやクレディ・スイスの残された価値は「証券担保ローン」だけのように見えます。

それですら海外ではすでにネット証券がサービスを提供しています(インタラクティブ・ブローカーズなど)。となると海外ではすでに厳しい状況に直面していることが想像されます。新興国では自国の銀行よりスイスブランドが好まれたりするかもしれませんが、先進国ではそんなアドバンテージすらありません(日本人はスイスブランド好きですが・・)

と言っても金融機関もバカではありませんので、例えばクレディ・スイスは2015年にはアジアで顧客向けアプリをリリースしてデジタル化を急速に図っています。注目すべきは自国であるスイスより先にアジアで実施していることです。スイスのブランドを活かせる間にサービスを拡充することでビジネス基盤を整えるというのが目的だと思います。正直日本でやっても勝算はないでしょう。SBI証券楽天証券が日本人投資家にとって十分な基盤を作ってしまいましたので・・そこに信頼できるアドバイザーがつけば大手のセールスが不要であることは明らかです。

大手証券はパフォーマンスで圧倒するか、プラットフォームとして生きるかのどちらかの選択を迫られていると思います。両方というのが答えだと思いますが、これには膨大なコストと労力がかかりそうです。

UBSの話から離れてしまいましたが、このような流れだとUBSは日本でビジネスをやっている意味が薄くなってしまいます。自社の富裕層へ日本へのアクセスを残したいだけなら投資銀行を最低限残せば済む話です。となると、ウェルスマネジメント事業は日本から撤退という日も近いのかもしれません。そう感じさせるニュースでした。